当院では、推拿を中心とした治療を行っています。
推拿とは、中国では大学病院などで正当な医療として中医師が行う手技治療法です。筋肉、筋膜、靭帯などの軟部組織や神経、骨格にダイレクトに働きかけることで驚くほどの即効性を発揮する優れた整体法です。
鍼灸・漢方薬とともに中国三大医療の一つとされる推拿の効果は、科学的にも臨床的にも立証されております。
実際、治療を重ねてきて患者様から嬉しいお言葉を頂くことが多いです。


症状が改善される具体的な理由

「痛みがとれた!」と言われる理由

推拿は手技治療ですので、痛みのある個所に直接刺激を与えて施術をします。痛みがある所に触れると、知覚神経がその刺激をとらえ脳が鎮痛物質を分泌します。患部を刺激すると患部の血流が良くなることで体温が上昇し、発痛物質の代謝を促します。その結果、疼痛閾値(痛みに対する許容量)が上昇し痛みを取ることが可能なのです。

また、中医学の考えでは「通じざれば、すなわち痛む」と言われるように経絡の滞りは痛みを引き起こすとされています。手技によって経絡上のツボを刺激することで滞りを解除し、経絡の疎通を促すことで痛みが緩和されます。


「捻挫や打撲などのケガが早く治った!」と言われる理由

整骨院にはスポーツによるケガで来院される方も多いのですが、捻挫などのケガは長引くと辛いものですよね。私も以前はテニスのコーチをしていましたので、ケガの辛さは身に染みて分かっています。さて、損傷した組織を修復するには、組織の代謝を上げることが一番です。

組織が損傷されると、まずは身体を守るために炎症反応が起こります。炎症している部位ではなにが起こっているかというと血小板やマクロファージと呼ばれる血液細胞が、肉芽組織を形成したり血管を新生させるために損傷個所にたくさん集まっているのです。損傷部位を身体が修復するためには炎症反応はとても大切です。しかしながら、炎症反応はあまり心地よいものではありません。熱感があったりジンジンと痛みを感じたり、動かすと激痛が走ったりしますよね。

血液細胞の働きを活発にすると、組織の修復が早くなります。手技を患部に施すことで、修復に重要な働きをする各細胞の動きを活発にすることが出来るのです。そのため、通常より早く炎症を取り除き損傷した組織を修復することが出来ます。
推拿治療をするのとしないのとでは、ケガの治癒速度に大きな開きがあります。


「浮腫みや凝りが取れた!痙攣しなくなった!」と言われる理由

推拿の施術はとてもリズミカルで心地いいと言われます。ただの手技療法ではなくて、刺激を加える速度や深さも一定の決まりがあります。これは、筋硬度計や血流量計などで最も効果の高い刺激の仕方を研究し出されたデータに基づいているからです。
正しい手技を行えば、血管や筋肉の弾力を取り戻させポンプ作用を活性化するので凝りや浮腫みが解消されるのです。

また、痙攣は筋肉が過度に緊張したり何らかの刺激に反応したり酸欠や栄養不足を起こした状態ですので、血流をよくすることで痙攣しにくい状態にすることができるのです。


「体の歪みが取れて楽になった!スタイルまで良くなった!」と言われる理由

推拿には“正骨”といわれる骨格矯正の分野があります。身体に歪みがあるということは、身体を構成する骨格のジョイント部分である関節にズレがあるということです。ズレの原因は、普段の身体の使い方の癖によるものがほとんどです。身体の使い方に癖があると、一部の筋肉に過度な負担をかけてしまいます。状態の悪い筋肉は縮んだり、あるいは伸びきったりして正常な弾力を失ってしまいます。筋肉は関節を跨いでついているので、筋肉の状態が悪くなると関節のズレを引き起こすのです。
推拿では、手技を加えることで状態の悪い筋肉や靭帯などの組織を正常化させ、骨格矯正により関節を正しい位置に戻すことが出来ます。

骨格の歪みは筋肉や神経、血管にも悪影響を与えます。そのため、痛みや違和感などの不快な症状を引き起こすだけでなく、新陳代謝を下げて痩せにくくなったり、身体が浮腫みやすくなったり、バランスの悪い筋肉のつき方が定着することになってしまいます。
体の歪みは正常な生理機能にも悪影響ですが、スタイルまでも悪くしてしまうのです。


「関節の動きが良くなった!」と言われる理由

推拿の手技には骨格矯正とは別に関節を動かす手技もあります。硬くなった筋肉を弛めた後、関節を動かすことによって組織の癒着を解除させ関節の可動域を正常に戻すこともできます。例えば五十肩で腕が上がらない患者様などには、関節を動かす手技をよく使います。


「定期的に治療を受けてから、健康診断の数値が良くなった!内臓の調子もいい!」と言われる理由

中医学に分類される推拿は、鍼灸などと同じように経絡やツボを刺激します。
中医学の考えでは、人体には経絡と呼ばれる気・血・水の循環ルートが存在すると考えられています。経絡を気・血・水が滞りなく循環すれば人は健康であるとされます。さらに、この経絡は比較的体表を通るのですが、いくつかの分枝を持ち五臓六腑とつながっています。そのため、経絡は五臓六腑の影響を受けますし、逆に経絡の滞りは五臓六腑に影響を与えます。
経絡の流れを調整する点として存在するのが、ツボです。

当院の治療では、特に五臓六腑と関係の深い“背部兪穴”と呼ばれるツボをしっかり刺激します。
その結果、内臓機能にも様々な変化が現れます。

  • 消化器系: 自律
  • 神経系が整い、胃腸の蠕動運動と膵臓の消化液の分泌機能を良くする。消化不良、便秘、下痢、胃炎の改善がみられる。
  • 心臓血管系: 血管そのものに働きかけるため、血管を拡張させて血流を改善し、血圧を下げる。また、血液をサラサラにする作用もあり、LDLコレステロール値を低下させる。血液の循環とともに、リンパ液の循環も改善される。
  • 免疫系: 血流が良くなることで体温が上昇し、白血球のバランスは働きを調え免疫力を上げる。
  • 呼吸器系: 体の緊張をとることで、深い呼吸をすることが出来るようになる。
  • 尿・便等の排泄系: 自律神経を調え、排泄機能を正常にする。

当院の治療技術は他には無い「辛悦式推拿・矯正法」です!

私が推拿を知ったのは、中医師辛悦先生との出会いによるものです。
「辛悦式推拿・矯正法」は中医学・西洋医学・臨床に基づいて、辛悦先生が独自に考案開発した“進化版推拿”です。
私は辛悦先生の下で5年半の間推拿を学び臨床を積んできましたが、「辛悦式推拿・矯正法」の即効性と安全性の高さは治療において実感しております。



「辛悦式推拿・矯正法」の考え方

最も重要視しているのは「脊柱の生理弯曲を正常に戻すこと」です。
脊柱とは背骨のことで、頸椎7個、胸椎12個、腰椎5個、仙骨1個、尾骨1個という細かい骨が積み重なって成り立っています。

この脊柱が構成する脊柱管と呼ばれる管の中に中枢神経である脊髄が収まっています。その脊髄から枝分かれして出ている神経を末梢神経と言い、運動神経と感覚神経となって全身の動きや知覚をつかさどっています。
頸部から出る神経は頭部や腕に、胸部から出る神経は体幹に、腰仙尾部から出る神経は下半身に関係します。
どこかが痺れたり痛んだりする症状は、脊柱に問題があることがほとんどです。

また、脊柱の歪みは内臓機能や精神状態にも悪影響を与えます。
辛悦式推拿では筋・筋膜・腱・靭帯といった軟部組織を手技によって正常化させ、骨格矯正をすることで脊柱の歪みを正します。
脊柱の生理弯曲を正常に戻すことは、身体の生理機能を正常化することといえます。そうすることで患者様が本来持つ自然治癒力を最大限に引出し、病を根本から治癒に導くことが出来るのです。